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二見ヶ浦の春の神事「大注連縄掛祭」とは?
毎年4月下旬から5月上旬の大潮の日に行われるのが、福岡県糸島市・二見ヶ浦の「大注連縄掛祭(おおしめなわかけまつり)」です。 この神事では、櫻井神社の氏子たち約60人が長さ30メートル・重さ1トンもの巨大な注連縄を手作業で撚(よ)り上げ、海中にそびえる夫婦岩へ掛け替えるという壮大な行事。
地域の伝統文化として大切に継承され、観光客も見学可能なこの祭りは、自然と信仰が融合した糸島を代表する春の風物詩です。
【2025年日程】大注連縄掛祭は4月27日(日)開催予定
2025年の開催日は4月27日(日)に予定されています。この日は大潮と干潮が重なり、夫婦岩まで歩いて渡ることができる貴重なタイミング。
日程は毎年潮の状況によって変動するため、公式サイトやSNSで最新情報をチェックしましょう。
神事スケジュールと見どころ(2024年実績ベース)
8:00頃〜 櫻井神社での祭典
櫻井神社にて五穀豊穣と地域の安寧を願う「祈年祭」が執り行われ、参拝者の祈願書が奉納されます。
9:00頃〜 大注連縄の撚り始め
神社前庭にて氏子たちが注連縄を撚り始めます。すべて手作業で行われ、伝統技術の継承を見ることができる貴重な機会です。
※観光客も見学可能。作業中の撮影はマナーを守って行いましょう。
14:00頃〜 夫婦岩へ注連縄掛け替え・大注連祓神事
潮が引いたタイミングで、氏子たちが注連縄を担ぎ、海中を歩いて夫婦岩へ向かいます。 掛け替え作業後には「神賑(かみにぎわい)」として餅まきも行われ、見学者にも福が訪れるひとときとなります。
夫婦岩の由緒と神秘的な存在感
二見ヶ浦の夫婦岩は、糸島市志摩桜井の海岸から約150m沖合にそびえる2つの巨大な岩。 高さ11.2mと11.8mを誇り、櫻井神社の「宇良宮(裏宮)」として信仰を集めてきました。
「竜宮城の入口」とも呼ばれた神秘的な海のパワースポットであり、 前方に建てられた鳥居は「櫻井型神明造両袖構」という珍しい建築様式。 訪れる人の心を打つ、神聖で美しい風景が広がります。
アクセス情報|公共交通と車での行き方
公共交通機関を利用する場合
- 博多・天神から高速バス(いと・しま号)乗車、「二見ヶ浦(夫婦岩前)」バス停下車、徒歩約1分
- 九大学研都市駅(JR筑肥線)から西の浦線に乗車、「二見ヶ浦(夫婦岩前)」バス停下車、徒歩約1分
- 筑前前原駅(JR筑肥線)北口からバス(野北線)乗車、「伊牟田」バス停下車、徒歩約30分
※バスは土日祝で本数が減るため、事前に時刻表確認がおすすめです。
タクシー利用の場合
- 「九大学研都市駅」から約20分(約3,500円前後)
- 「筑前前原駅」「波多江駅」「周船寺駅」からも同程度の所要時間です
車でのアクセス
- 都市高速「今宿IC」または「前原IC」から車で約25〜30分
- 周辺に駐車場あり(2025年4月1日より有料:300円/時間)
日本の夕陽百選にも選ばれた絶景スポット
糸島・二見ヶ浦は「日本の夕陽百選」にも選定されており、夕暮れ時には夫婦岩の間に夕陽が沈む神秘的な光景が見られます。
特に夏至の頃には太陽がちょうど岩と岩の間に沈み、SNS映えする絶好の撮影チャンスに。 海岸沿いには人気のカフェやレストランも並び、夕日を眺めながらのディナーは最高の癒しタイムです。
カップルのデートスポット、記念日のプチ旅行にもぴったりなロケーションです。
よくある質問(FAQ)
Q. 二見ヶ浦の注連縄掛祭は誰でも見学できますか?
→ はい、一般の観光客も自由に見学可能です。ただし立ち入り禁止区域には入らないよう注意しましょう。
Q. 駐車場やトイレはありますか?
→ 周辺に約50台分の駐車場があります(2025年4月1日から有料)。トイレは公衆施設や近隣店舗にあります。
Q. 小さな子ども連れでも大丈夫?
→ 比較的安全ですが、岩場やぬかるみがあるので滑りにくい靴を推奨します。
まとめ|自然と信仰が織りなす糸島の春の風物詩
大注連縄掛祭は、神聖な夫婦岩に新たな命を吹き込む荘厳な神事。
早朝の祈年祭から始まり、氏子たちの手で撚り上げられた大注連縄が、潮が引いた海の中を進み夫婦岩に掛けられる光景は、まさに感動的です。
古くから続く日本の信仰と地域文化に触れられるこの機会に、糸島の自然と伝統を肌で感じてみてはいかがでしょうか。
📍開催地情報
- 開催場所:福岡県糸島市志摩桜井二見ヶ浦
- 開催時期:毎年4月下旬〜5月上旬の大潮・干潮時
- お問い合わせ:櫻井神社(092-327-0317)
- 公式サイト:https://sakuraijinja.com/